諦めること【再掲】
何を行うにおいても、
選択肢は多い方がよいものなのでしょうが、
その選択肢を、私達は、
自分自身で狭めてしまっていたりもするのです。
それは、心の中で、
「しなければならない」、「するべき」
ということに囚われて、
自らの視野を狭めてしまうということなのです。
勿論、倫理的なことや社会的なルール等、
そうせざるを得ないこともあるのですが、
それらを差し引いても、
本当に、
「しなければならない」ことはあるのでしょうか。
逆に、
「しなければならない」ことをしなかったら、
一体、どのようになってしまうのでしょうか。
もしかしたら、自分でも、
これは「しなければならない」ことではない、
と思っているのかもしれませんが、
それでも、
生きることに苦しさを感じてしまうのは、
心のどこかで、
「しなければならない」ことにまだ拘っていたり、
あるいは、
「しなければならない」ことを諦められないからなのです。
諦めるというのは、
自分にある観念や常識を手放すことでもあり、
想像以上に難しいものなのです。
諦めてはいけない、ということも、
これも「しなければならない」ことの一つであり、
そう簡単には諦められないのです。
しかしながら、諦めるのです。
諦めることが、自分の視野を拡げ、
自分の可能性を引き出すことにもなるのですから。