哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「変えよう」としないこと

 
私達は、
様々な人との出会いの中で、
相互に影響を受けたり、与えたりしています。
 
 
 
そして、
そのような中においては、
 
相手の人を、
自分の「思い通り」にしたい、
 
という意識が働いてしまうことがあります。
 
 
 
積極的にではなくても、内心では、
自分の「思い通り」になってくれることを
期待していたりすることもあるのです。
 
 
 
 
ところが、人は、
自分の意志によること以外に、
自分を「変える」ことは出来ません。
 
 
他の人が、
そこに介入できる余地は、本来ないはずなのです。
 
 
 
 
更に、
誰かの、自分の「思い通り」にしたい、
という思いは、
容易に伝わるものです。
 
 
 
 
私達は、
自分を「変えよう」とする人を
心から信頼することは出来ません。
 
 
 
自分が自分であることを
「受け入れ」てもらえた時、
 
はじめて信頼することが出来るのです。
 
 
 
 
勿論、
相手の人にとっても同様で、
 
自分が、
相手の人のことをそのまま「受け入れ」ない限り、
 
相手の人から信頼されることはない、
ということなのです。
 
 
 
自分は、
自分の意志で、
「変わる」だけで、
 
他の誰かによって、
「変えられる」ものではないということなのです。