「自己催眠」
私達は、
自分の両親や周囲の人、社会等、
様々な環境の影響を受けて、ここまで生きてきました。
そして、
この社会で生き抜くためには、
それなりのルールを知らねばならず、
物心ついた頃から、
これはいい、あれはダメ、といった具合に、
周囲からのコントロールを受けることで、
自分自身の思考や行動を「変えてきた」
と言ってもよいでしょう。
更に、その内には、
周囲から言われずとも、
自分で自分自身を言い聞かせるようにもなり、
自らの思考や行動を
そのように仕向けるようにするための、
言わば、
「自己催眠」をかけてしまうようになるのです。
ですが、
このような生き方は、
自ずから、息苦しいものになってしまうことになるのは、
明白なことで、
このような生き方を続けてきた先には、
自分自身のことが分からなくなってしまったり、
もしくは、
本当の自分という存在を認められなくなってしまう、
という結果が待っているのです。
そして、その大元には、
絶え間なく自分を否定し、
「自己催眠」をかけ続けている、
というものが潜んでいるのです。
本来の自分を受け入れようと思っても、
自分に対し「催眠」をかけていたのであれば、
それもかなうことはないでしょう。
そのためには、
自分に対する否定的な「自己催眠」を解くことであり、
それには、
自分が「自己催眠」に陥っていることに気が付くことが、
何よりも大事なことなのです。