哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

過ちと人の本質

 
私達の誰もが、繰り返し過ちを犯します。
 
 
 
逆に言うと、
過ちを犯さない人というのは、この世に存在しないのですから、
自分も他人と同じように、必ず間違いを起こすわけです。
 
 
 
自分が過ちを犯してしまったことに対しては、
 
 
勿論、反省して改めることは必要なことなのですが、
 
 
どうしても、それ以上に、
自分自身を責め続け、卑下したり、
貶めてしまいがちになってしまいます。
 
 
 
 
 
私達は、どれだけ年齢や経験を重ねても、
思考の中心は全て、自分を基点にしているのですから、
 
 
自分中心の見方にならざるを得ず、
それが過ちの元凶でもあると言えるのです。
 
 
 
そして、
過ちを経験することによって、はじめて、
 
 
それが過ちであると認識し、
そのことが自分自身を成長させてくれるのです。
 
 
 
言い方を変えれば、過ちを犯さない限り、
いつまでも過ちを犯す可能性がある、とも言えるのです。
 
 
 
 
 
誰もが、意図的に、
過ちを犯そうと思っているわけではありません。
 
 
 
ですが、
私達は、身をもって経験しない限り、
認識することが出来ないことの方が、あまりにも多いのです。
 
 
 
 
ある意味、
 
過ちを犯すことというのは、人の本質でもある、
と言えるのかもしれません。
 
 
 
 
過ちを犯してしまうのは、どうしても避けられないのですから、
 
 
自分でそれを素直に受け入れ、自分自身を赦すことが、
とても大事になるのです。
 
 
 
 
そして、自分と同じように、
他人に対しても寛容になるべきです。
 
 
 
自分だけではなく、他人によって赦されることで、
心の平安を取り戻すことが出来るのですから、
 
 
私達は、
人が過ちを犯す限り、赦していかなければならないのです。