哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

変われない自分

 
自分の人生において、
 
自分に起きる様々なことは全て、
自分が選択した結果であり、
 
 
どのようなことも、
自分の発意、自分の意志によるもの、
 
という見方をした場合、
 
 
 
自分の意志によって、
自分の生き方を変えていくことが出来るのならば、
 
 
もっと多くの人が、
それを実現しているはずなのですが、
 
 
実際には、
なかなかその通りにはいかないことの方が多いものです。
 
 
 
 
 
 
私達には、
 
生まれてから、
どうしても変えられない部分も存在し、
 
 
それにも拘わらず、
そこにフォーカスしてしまうから、
 
 
「自分のことを変えられない」、
と思ってしまうのではないでしょうか。
 
 
 
つまり、
 
そもそも、
自分のことをよく分かっていなかったり、
 
「本当の自分の姿を認めたくない」
という思いが、
 
 
自分の中の、
 
変えられないところや、
変えるべきではないところ、
 
もしくは、
変える必要のないところを
 
 
見誤ってしまっているのかもしれません。
 
 
 
 
 
自分のことは、
 
自分自身が一番よく分かっている、というのは、
実は、大きな誤りで、
 
 
自分自身だからこそ、
 
自分のことがよく分からなかったり、
偏った見方をしてしまっている、というのが、
 
 
真実なのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
変わりたい、
という思いがあるのに、
 
変われないのは、とても苦しいことです。
 
 
 
 
ですが、
 
変われない、ということも、
少し見方を変えれば、
 
 
「自分に対する認識を変える」、
 
という、
絶好の機会であるとも言えませんでしょうか。
 
 
 
 
変われない、のではなく、
 
 
変わる必要がない、のかもしれませんし、
変えるべきではない、のかもしれません。
 
 
 
 
いずれにせよ、
 
私達は、自分自身のことを、
まだまだ誤解している可能性があります。
 
 
 
 
必要なのは、
 
自分が変わることではなく、
自分に対する認識を変える、
 
ことなのかもしれません。