哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

苦しむことの意味

 
喜ぶことよりも、苦しんでいることの方が、
多く感じてしまうことはないでしょうか。
 
 
 
喜んだ時に、
その意味を考えることは、あまりなく、
その場限りで完結してしまいますが、
 
 
苦しいことを経験すると、
 
何故、
そのようなことになってしまったのか、と、
 
 
その意味や目的を求め、
いつまでもそこに引きずられてしまうことというのは、
よくあることだと思います。
 
 
 
 
喜ぶこととは異なり、
 
苦しいからこそ、
意味を持たせることが必要なのだと、
 
言うべきなのかもしれません。
 
 
 
それは、
意味を持たすことによって、
 
自分をこれ以上、傷つけないように、
 
自分を正当化し、
自分を守るために必要なことだからなのです。
 
 
 
 
 
 
出来事は、
出来事として存在はしていますが、
 
 
ただ出来事として起きているだけで、
そこに意味や目的はありません。
 
 
 
自分の思考が、
意味や目的を勝手に作り出しているだけであり、
 
 
それと同じように、
 
自分が苦しいと感じることに対しても、
 
意味付けや理由付けをしているのは、
自分自身なのです。
 
 
 
ですので、
苦しいことに、意味はありません。
 
 
 
 
 
生きている限り、
苦しいことから避けられないこともあるでしょう。
 
 
 
ですが、
そこに意味を求めることにより、
 
それに翻弄されたり、
振り回されてしまうべきではないのです。
 
 
 
 
苦しいことは苦しいことではありますが、
それも、ただそれだけのことなのです。