哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

不安への対処

 
この世の中に、
心配や不安を全く持たない人というのはいません。
 
 
 
特に、
将来のことに関しては、
 
この先どうなるか、
誰にも分かることは何一つありません。
 
 
 
 
私達が陥ってしまう不安というのは、
 
 
何かが起きた時に、
 
それに対処する力や自信がないから、
不安になるのであって、
 
 
たとえ今、
 
自分にどれだけの力があったとしても、
自分に対して自信があったとしても、
 
 
その不安から解放されることはないのです。
 
 
 
 
 
一方で、
 
不安というものは、
自分の思考によって作り出されたもの、
でもあります。
 
 
 
自分が思考したものを、
よりリアルなものとして感じてしまったり、
 
 
もしくは、
その思考の中で作り上げられた世界に、
埋没してしまうから、
 
 
苦しみとなって、
自分自身を追い詰めてしまうことになるのです。
 
 
 
 
 
苦しい思いを作り出しているのは、
 
思考という、
自分の内側にあるものが原因なのです。
 
 
 
外側で起きている出来事を元に、
内側でネガティブなものとして解釈し、
 
苦しみに変化させてしまっているのです。
 
 
 
 
そして、
 
これらのことは、自分の中で、
半ば自動的に行われてしまっていることなので、
 
 
どうしても無自覚の内に、
自分の思考に飲まれてしまっていることに、
気が付きにくいのです。
 
 
 
 
大事なのは、
気が付いているかどうか、なのです。
 
 
 
思考も解釈も、
自分の中で勝手に湧いてきてしまうものですが、
 
 
それが、
自分の思考の産物であることに気が付かない限り、
 
 
そのことばかりに囚われてしまって、
他の可能性が見えなくなってしまうのです。
 
 
 
 
不安も、
自分の思考の産物でしかないのです。

 
 
無自覚のまま、
振り回されてしまってはいけないのです。