哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

『復讐するは我にあり』

 
誰にとっても、
 
人間関係において、
問題や摩擦が起きることはよくあることだと思います。
 
 
 
その時に、
自分を傷つけた相手に対し、
敵意や復讐心を持つこともあるでしょうが、
 
 
そのようなネガティブな思いは、
相手に対してだけではなく、
自分自身にも向けられているもので、
 
 
自分が、
不快な気分や嫌な気持ちになり、
 
一番ダメージを受けるのは、
他ならぬ自分自身なのです。
 
 
 
 
そして、
自分自身が、
ネガティブな思いを持てば、
 
その思いの通りに、
現実が創りあげてられてしまうのです。
 
 
 
 
 
 
聖書に、
復讐するは我にあり
という言葉があります。
 
 
 
この言葉の「我」とは、
「大我」のことで、
神や宇宙(全体)を指しており、
 
 
『宇宙(全体)が代わりに、
報復(裁きを与える)するから、
自分で復讐しようなどと考えずに、
矛先を納めて気を楽にしなさい』
 
という教えを意味しています。
 
 
 
ですので、決して、
誰かに対して、報復を強く誓う、
という意味や、
 
その人に復讐する権利が、自分にはある、
といったような意味ではないのです。
 
 
 
 
この言葉に従えば、
 
自分を傷つけた相手の人は、少なからず、
どこかで必ず代償を払うことになるのですから、
 
その人がどうなろうと、
先のことまで関知する必要はないのです。
 
 
 
更に言うと、
 
自分を傷つけた人への最大の復讐は、
自分が幸せであることであって、
 
 
視点を変えてみれば、
 
あらゆるネガティブな思いは、
前に進むための推進力にもなるのです。
 
 
 
 
 
ネガティブ思いを一切持たずにいることは、
難しいことではありますが、
 
その思いに、
いつまでもひきずられてはなりません。
 
 
 
何よりも自分のために、そうするべきなのです。