哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「感情」と「目的」

様々な「人間関係」においては、
 
「感情」的になってしまう場面も多々あり、
 
 
そのような時に、
 
つい激しい「言葉」で、
相手を罵ったり、批判したり、
傷つけてしまうことがあります。
 
 
 
言われた方が、
精神的にダメージを受けてしまうのは、
勿論のことで、
 
 
更に、
言った本人ですらも、
自責や後悔の念に苛まれることで、
自らを傷つけてしまうこともあるでしょう。
 
 
 
 
もしくは、
相手に対して、直接「言葉」にしなくても、
 
 
ただ嫌な「印象」を持つことで、
 
自分自身が嫌な「感情」になってしまうことも
あると思います。
 
 
 
 
 
発した「言葉」も、
沸き起こった「感情」のいずれも、
 
 
一度出してしまえば、
それを無かったことには出来ず、
後悔したところで、どうにもなりません。
 
 
 
そして、場合によっては、
 
その後もずっと、
その嫌な「感情」を
引きずってしまうことにもなるのです。
 
 
 
 
 
 
ところで、
アドラー心理学では、
「すべての感情には、目的がある」
 
と言われています。
 
 
 
つまり、
自分としては、
無意識なのかもしれないけれども、
 
 
その心のどこかに、
何かしらの「目的」があって、
 
 
その「目的」というのが、則ち、
 
『「相手(もしくは「自分」)を操作する』
 
ということなのです。
 
 
 
 
 
これは、言い換えると、
 
その「目的」を果たすのに、
どのような「感情」になる必要があるのか、
 
 
ということでもあるのです。
 
 
 
 
誰しも、
嫌な「感情」でいたいとは思わないでしょうし、
良い「感情」でいたいはずだと思います。
 
 
 
 
 
私達は、
その「目的」のために、
どのような「感情」でいたいのでしょうか、
 
 
 
これに気づくことで、
自分の「感情」に、振り回さることなく、
自分で選ぶことが出来るようになるのです。