一番の最短距離【再掲】
「要領よく」生きるのは、一つの生き方です。
出来れば手っ取り早く、最短距離でやりたい、
とは誰もが思うところです。
時間は有限なのですから。
ですが、「要領よく」とは則ち、
本来積み上げなければならない手順を省略する、
ということでもあるので、
抜け落ちが発生する、という問題を含んでいるのです。
本来、
物事には原則や基本というものがあって、
そこから順に「段階」を積み重ねていくものですが、
それを省略してしまうのですから、
次のステップのための「必要なこと」が出来ていないため、
上手くいくことも上手くいかない、のです。
省略出来るものは省略したい、のですが、
省略することによって、
「弊害」があるのだとしたら、
誰もわざわざ省略するはずはないのです。
では何故、そうしてしまうのかとなると、
「省略しても問題か、そうでないか」の判断がつかないから、
ということに他なりません。
「要領よく」いくことも、一つの選択です。
ですが、もし自分の中で判断に迷いがあるのならば、
地道に手順通りにいくことが、
一番の最短距離を行くことになるのかもしれません。