哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

不自由な自分

 
生き方に、
窮屈さや不自由さを感じてしまうのは、
起きている出来事そのものからではなく、
 
 
その出来事を受けて、
自分が反応してしまうからで、
 
 
いわば、
自分の思考が作り出しているのです。
 
 
 
 
起きている出来事というのは、
 
自分の外側の世界において、
事実として存在しているもので、
自分ではどうしようもないのですが、
 
 
 
そこに、
解釈や意味を持ち込んでいるのは、
自分の思考や感情であって
 
 
自分の思考次第によっては、
いかようにも変えることが出来るもの
なのです。
 
 
 
 
 
不自由だと思ってしまうのは、
 
そこに、
自分が受け入れることが出来ないものが、
あるからなわけで、
 
 
逆に、どのようなことであっても、
受け入れることさえ出来れば、
 
 
そもそも、不自由なことは、
何もないことに気が付くのです。
 
 
 
 
そして、
受け入れることが出来ないものがあるのは、
 
自分の中にある、
「あるべき自分のイメージ」、
 
を手放すことが出来ないからなのですが、
 
 
そもそも、
「あるべき自分のイメージ」、
 
とは何なのでしょうか。
 
 
 
 
 
私達は、
過去の経験や周囲の影響を受けて、
 
「これが自分である」、
 
というものを
自分の中で勝手に作り上げ、
 
 
それが、あたかも、
不変なもの、であるかのように、
扱ってしまっています。
 
 
 
 
「自分のイメージ」というのは、まさに、
自分の根幹をなすものでもあり、
 
どうしても、
そのような考えを持ってしまうものですが、
 
 
 
所詮は、これも、
自分が勝手に作り出したものに過ぎず、
 
 
極端に言えば、
自分に対する妄想でしかないのです。
 
 
 
 
 
 
この世には、
不変なものは何一つありません。
 
 
 
自分自身も、
自分に対するイメージも、
 
常に変わり続けていくのです。
 
 
 
自分で作ったものならば、尚更、
自分で何度でも作り直してしまえば、
よいだけのことですから、
 
いつでもそうしてしまえばいいのです。
 
 
全ては、
自分で自由に決めることが出来るのです。