哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

事実と解釈

 
生きている間には、
様々な問題や出来事が起こります。
 
 
 
そして、
その問題や出来事を受けては、
それに対する意味づけや解釈や評価を、
 
自分の思考の中で、
無意識に行っているのです。
 
 
 
 
起きた出来事は、
事実として、
確かにそこに存在はするのですが、
 
 
ただ一つの出来事が起こった、
という事実を示しているだけに過ぎない、
ともいえるのです。
 
 
 
 
 
私達は、
起きた出来事によって、
様々な反応をしてしまいます。
 
 
 
既に起きてしまった出来事というのは、
 
何かをしたところで、
その事実が変わるわけではありませんが、
 
 
ただ、
解釈の仕方によっては、
いくらでも見方は変わりますし、
評価や意味合いを変えることも出来るのです。
 
 
 
いいようにも悪いようにも、
解釈するのは、自分自身なのです。
 
 
 
 
 
これからも、
いろいろなことが起きていきますが、
 
 
そこには、
事実しかありませんし、
解釈は後からつけるものです。
 
 
 
先のことは何も分からないのに、
それにも関わらず、
 
 
自分の解釈で、
起こることに意味を付けて
勝手に苦しんでしまっているのです。
 
 
 
 
 
自分が今、
大きな問題を抱えているのに、
 
わざわざ、
自分が苦しくなるような
解釈をしてしまっている、
 
とは、なかなか思えないものですが、
 
 
事実として、
今そのようなことが起きている、
 
ただ、それだけなのです。
 
 
 
 
事実と解釈を一緒くたにしてはいけません。
 
 
事実は事実、解釈は解釈、であって、
 
全く別のことであるということを
改めて認識しなくてはならないのです。