哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「無用の用」

 
今の現代は、
 
常に、
「役に立つもの」、
 
もしくは、
「合理的」で「生産的」であることが、
強く求められ、
 
 
一方で、
「役に立たない」ものは、
どんどん排除されていきます。
 
 
 
 
「役に立たない」のだから、
「不用」としてしまうのは、
 
至極、当然のことなのかもしれません。
 
 
 
 
 
ですが、
その「役に立たない」ように、
見えてしまうのは、
 
 
実は、
自分の視点に、
「偏り」があることを示しているのかもしれません。
 
 
 
 
 
「役に立たない」ものが、
 
本当に、
「不用」なものであるならば、
 
 
そもそも、
この世に存在することはなく、
 
もしくは、
存在していたとしても、
既に淘汰されてしまっていて、
やはり、今は存在していないはずなのです。
 
 
 
 
 
ですから、
今、ここに存在しているもので、
 
 
「役に立たない」ものは、
「何一つない」、
 
 
ということでもあるのです。
 
 
 
 
 
『無用の用』・・・
一見、「役に立たない」と思われるものが、
実は大きな役割を果たしている
 
 
 
 
 
今の私達にとっては、
 
 
「役に立たない」ものばかりのようにしか、
見えていないのかもしれません。
 
 
 
 
ですが、それこそ、
 
「無用の用」
でもあり、
 
 
「役に立たなさそう」に見えるものが、
実は大事なことだったりするのです。
 
 
 
まさに、
 
物事の「本質」は、
目に見えないところにある、
 
とも言えるのでしょう。