哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

新しい「価値観」

私達は、
それぞれに独自の「価値観」を持って生きています。
 
 
「価値観」というのは、
生まれ持ったものではなく、
 
 
生まれてから今までの、
全ての周囲の環境(親、友人等)の影響を受けて、
作り上げられたものなので、
 
 
年齢や立場等に関係なく、
生きている限り、常に変わり続けるものなのです。
 
 
 
しかしながら、
その一方で、
私達は、自分の「価値観」を好んで変えようとは思いません。
 
 
 
なぜなら、
「価値観」というのは、
自分の行動原理になるものであり、
「自分そのもの」でもあるからなのです。
 
 
つまり、
「価値観」を変えるというのは、
 
 
今までの自分の「生き方を否定」することに繋がってくる、
と思ってしまうからなのです。
 
 
これは、どうしても、
「価値観」というものを、
今までの古いものから新しいものに「上書き」する、
 
という発想からくるものなのですが、
 
 
 
本来、「価値観」とは、
古いものから新しいものへ「更新」する、
だけではなく、
 
古いものはそのままで、
新しいものを「追加」していくことも可能なのです。
 
 
 
それが、
「価値観」を拡げる、ということであり、
 
 
人生の選択肢の数を増やし、
自分の可能性を高め、
 
生きることそのものをもっと楽にするのです。
 
 
 
「価値観」に正しい、正しくない、
というものは存在しないのです。
 
 
いかに多くの「価値観」に触れていくかで、
「人生の質」が変わってくるのですから、
 
 
自分の「価値観」に固執し続けるのは、
実に勿体ないことだと思いませんか。