哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

インナーチャイルド

人は誰しもが、
過去の苦い「思い」や辛い「経験」を持っています。
 
そして、
その時の「思い」や「経験」が、
何かを行う時に、
「トラウマ」となって、
自分の行動にストップをかけてしまうことがあります。
 
 
この「トラウマ」は、
特に幼少期における「記憶」が原因となることが多く、
 
 
それは、
幼い頃に、親から認められなかったり、
受け入れてもらえなかったことによる、
「孤独感」や「不足感」等から来るものであり、
 

この満たされなかった「思い」が、
大人になった今でも尚、心理的に大きな影響を及ぼす
と言われているのです。
 
 
いわゆる
インナーチャイルドの問題」です。
 
 
 
この「インナーチャイルド」は、
癒すことよって、
「トラウマ」を解消し、生きることが楽になる、
 
とも言われておりますが、
 
 
そもそも、
インナーチャイルド」とは、
幼い頃から積み重ねてきた積年の「思い」であり、
「性格」そのものでもあるのです。
 
 
そして、そこから様々な経験を経て、
「今の自分」と成ったのですから、
 
 
これらの「思い」も、全てひっくるめて、
「今の自分」である、
ということを忘れてはならないのです。
 
 
もしも、
自分の「理想とする親」であったならば、
「今の自分は存在しない」、
 
ということになるのです。
 
 
つまり、
過去の様々な「思い」の全てが、
「今の自分」の存在にとって、「必然」だった、
ということなのです。

 
ですので、
過去の「自分を否定」する理由、というものはそもそもなく、
逆に、
否定すべきものでもないのです。

 
 
そして更に、
インナーチャイルド」とは、既に、
自分の一部なわけであり、
自らが作り出したものでもあるのです。
 
 
自分の中で作り出したものであるならば、
自分の中で決着すべきことであり、
そこに親が関与することは何もなく、

自らが解消できないことは、何一つないのです。