哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

傍観者をやめよう

生きていく中で誰もが一度は、
「傍観者」になったことがあるだろう。

心理学用語でも、
「傍観者効果」という言葉で定義されており、
人の無意識に起こる心理状態の一つであるという。
 
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「傍観者効果」・・・
その事柄を見ている人や同じ空間にいる人(傍観者)が、
自分以外にもいる場合、率先して行動を起こさないという心理。
 
その要因として、
「多元的無知」、「責任分散」、「評価懸念」の3つがある。
 
「多元的無知」:
他人が行動しないのは、
緊急性がないからと考え、行動しないことをいう。
 
「責任分散」:
他人に合わせることで、
責任や非難が分散されると考え、行動しないことをいう。
 
「評価懸念」:
行動することによって下される自分への評価を恐れて、
行動しないことをいう。
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別に言い換えると、
 
自分が動かなくても誰かが何とかしてくれる。
他の人もやっている(やらない)から大丈夫。
人と違うことをして浮きたくない。
 
 
これらは、
学校や職場での様々な場面で起こりうる。
思い当たるところは多々あるだろう。
 
 
私達は時に、
周囲の目を気にしたり、判断の拠り所を他人にしたりする。
それは社会生活を円滑におくる上で必要なことではあるかもしれない。
 
だがそこに、自分主体の価値判断はない。
それで何とも思わなければ話は別だが、
もしそうでないのであれば、
周囲の目や他人のことはとりあえず置いておいて、
 
 
自分はどう思うのか、自分はどうしたいのか、
どうするべきなのか、
それをすることで、自分はどうありたいのか。
 
自分の価値基準に従い、
その心に素直に従って、行動してみよう。
 
傍観者でいるのは、もうやめよう。
誰がではなく、自分からとにかく動く勇気を持つのだ。