哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

原因と結果の間

「この結果になったのは、
こういう原因があったから」、

といろいろな事象に対して、
原因分析を行う。
 
 
より良い結果を求めて、
分析を行うことは至極当然なことでもあり、

とりわけ情報社会の現在では、
様々な人が様々な情報を発信している。
 
 
受け取り手である私達も容易に手に入れることが出来るので、
これらの情報は大いに活用すべきである。
 
  
 
だが、
これらの情報を使用するにあたり、
原因と結果の間にあるものを考慮しなければならない。
 
 
一つ目としては、

原因と結果、
というようにそもそも簡単に切り分けることが出来るのだろうか、

ということ。
 
 
原因となる事象が一つしかない、

というよりはむしろ、
表面化されていない事象が複雑に絡み合うことで、

初めて結果として表面化されていることがほとんどではないだろか?
 
 
二つ目としては、

情報提供者からの何らかの意図によって、
無理矢理、原因と結果を結びつけていることはないだろうか?
 
 
原因と結果の間には、
様々なものが介在する。
 
目に見えないが故に、

原因と結果の関連性が一見しても分からないので、それを利用する、ということである。
 

要するに、

情報を意図的に操作している可能性がある、

ということである。
 

全ての情報を疑え、
ということではないが、

全てを鵜呑みにするのも、
また危険である。
 

そのためにも、
自分自身で考え、判断することがより一層必要になってくるのであろう。