積み重ねてきたもの【再掲】
どのような人でも、長く生きれば生きるほど、
観念や経験、知識、財産等、
たくさんのものを積み重ねてきているのです。
勿論、
反対に、失ったものもたくさんあることでしょう。
私達にとって、
いろいろなものを積み重ねるということは、
よりよく生きるために必要なことであり、
生きることのモチベーションでもあるのです。
ですが、一方で、
何かを積み重ねれば重ねるほど、
そればかりに頼ったり、固執したりもしてしまうので、
却って、
身動きが取りづらくなってしまったり、
新しいことを受け入れられることが出来なくなってしまうのです。
積み重ねてきたからこそ、
いまの自分、が存在するわけなのですが、
もし、違うものを積み重ねてきたのならば、
また別の自分になっているだけであって、
ただ、それだけのことなのです。
積み重ねてきたものが違うからといって、
自分が自分であることに変わりはないのに、
今まで積み重ねたものに囚われてしまうから、
本当はもっと、自由な自分であるはずのところが、
結局のところ、
いつまでも同じような自分でしかいられなくなってしまうのです。
人生において、
積み重ねていくことは、勿論大事なことではありますが、
それが、
自分の可能性や自由を失わせてしまっていることに、
気が付かなければならないのです。