哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「無理」をしない「勇気」【再掲】

「調子の悪い時は、とにかく休む」
 
 
精神的、身体的に、
「不調」を感じている時には休む、
 
というのは、至極、
「当たり前」のことかもしれませんが、
 
 
 
それでも尚、
「無理」をしなければならない
 
という状況があることも、
 
今の社会においては、
「当たり前」のものとして認知されています。
 
 
 
 
 
 
「無理」をしなければならない、
 
というのは、本来、
それだけの「理由」があるわけでして、
 
 
 
一言でいうと、それは、
 
「無理」をした時と、
「無理」をしなかった時とで、
 
いずれの方が、
より大きな「代償」を払わなければならないか、
 
という判断基準を持ちつつ、
 
 
それを踏まえた上で、
自分が「無理」がきくかどうか、
 
という判断が働くのです。
 
 
 
 
そして、この「判断」は、
本人によってのみ、出来るものであって、
 
 
あくまで、
「自己」の基準において、
「判断」されるべきものなのです。
 
 
 
 
 
更に、
「個人差」もあるのですから、
たとえ、
同じような状態であったとしても、
 
 
一方の人は、
「平気」だったとしても、
もう一方は、
「無理」だということは、多々あることなのです。
 
 
 
 
 
ところが、現状では、
本人の意思とは関係なく、
 
 
周囲によって、
「無理」せざるを得ない状況が
作り出されていることも否定できません。
 
 
「無理」することが、
「美徳」とされているのか、
 
「無理」しなければ、
より大きな「代償」が必要なのか、
 
 
理由は様々でしょう。
 
 
 
 
ですが、
「無理」かどうかの判断は、
自分だけしか分からないのです。
 
 
 
 
 
果たして、
自分の心や体を「無理」させてまで、
やるべきこととは、一体どれだけあるのでしょう。
 
 
 
 
 
周囲の状況がなんであろうと、
あくまで優先すべきは、
 
 
「無理」をしない、という
自分の意思なのです。
 
 
まさに、
「無理」をしないための「勇気」
 
なのです。