哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

受け入れていないこと

 
誰もが、
幸せになりたい、と願って生きています。
 
 
 
それは、
 
裏を返せば、
今は幸せではない、ということ。
 
 
今が幸せであるならば、
幸せになりたいと思う必要はないからです。
 
 
 
 
人によって、
考え方は様々だとは思いますが、
 
 
過去の自分から見れば、
幸せな状況にある人もたくさんいるはずなのに、
 
 
どうして、
もっと幸せになりたい、と思うのでしょうか。
 
 
 
 
 
私達の思考の中には、常に、
 
 
「今のままでは、十分ではなく、
自分のあるべき姿は、別にある」、
 
 
というものが、
確固たる信念として存在しています。
 
 
 
以前に比べ、今が、
どんなに豊かになったとしても、
 
 
それが、
自分の「あるべき姿」ではない、
 
と信じている限り、
幸せと思うことは出来ない。
 
 
 
つまり、
 
今、幸せと思うことを、自ら拒否している、
ということになるのです。
 
 
 
そして、
 
将来のいつか、
自分が「あるべき姿」になった時になって、
はじめて、
 
幸せになれる、と思ってしまうのです。
 
 
 
 
 
しかしながら、
 
私達は、どこまでいっても、
今この瞬間しか生きられないのは、
 
誰もが理解していることです。
 
 
 
 
そして、
 
「あるべき自分」というのは、
将来の先にあるのではなく、
 
常に、
今この瞬間にしか存在しないということなのです。
 
 
 
 
「あるべき自分」でいることによって、
幸せを感じるということは、
 
 
今が既に、
その自分である以上、
 
 
まさに今が、幸せなのです、
 
 
 
 
言葉を変えると、
 
幸せを求めてしまうのは、
 
今のそのままの自分を受け入れられていない、
ということでもあるのです。
 
 
 
 
幸せとは、
常に、今しかありません。
 
 
 
今の自分を受け入れられない限り、
 
いつまでたっても、
幸せになることは出来ないのです。