自分の「評価」
誰もが、
他人から「どう思われているか」
と気になることはあります。
そして、
その「思われたい」ことというのは、
「良い人」だと思われたい、
「優秀な人」だと認められたい、
「大切な人」だと思ってもらいたい、
といった、
自分にとって「ポジティブ」なこと、
もしくは、
自分にとっての
「理想の自分」の姿、
なのです。
「理想の自分」というのは、
「自分が思い描く」自分、ということなので、
本来なら、
「自分」が、
「自分をどのように観ているのか」
が一番重要なのであって、
「他人」が、
「自分をどのように観ているのか」
というのは、二の次なのです。
それにも拘わらず、
「自分の評価」ではなく、
「他人からの評価」を意識してしまうのは、
「自分の評価」が、
「誤解」、「勘違い」、「偏見」
ではないかと、
「自認」しているから。
つまり、
「自分を信用していない」
ということに、
他ならならないからなのです。
ですが、
だからといって、
「他人の評価」の方が「正しい」か、
というと、
決してそういうわけでもなく、
そこは、
「自分」と同じように、
「誤解」、「勘違い」、「偏見」
の固まりなのです。
「人の視点」というのは、
「価値観、性格、環境、立場」
といった様々な要因によるもの、
いわば、
「個性」そのものなのです。
「個性」である以上、
そこに「正しい、正しくない」
という「判断基準」は存在せず、
自分の「評価」は、
自分が決めればいいだけの問題なのです。
その「評価」を、自ら放棄して、
他人に委ねる必要はないのです。