哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「形」を重んじる【再掲】

 
私達が、何かを「学ぶ」際に、
 
何も考えることなく、とにかく、
「形」通りに「行動」することを
求められることがあります。
 
 
 
そこでは、言葉通り、
 
「形」通りに「行動」というのが、
何よりも重要なことではあるのですが、
 
 
それだと、
自分の中で、何も「思考」もすることもなく、
ただただ、「形」通りに「行動」すればよい、
 
という解釈も可能で、
 
 
そうなると、本来、
「学び」において、
欠くことの出来ない「思考」を排除することで、
 
本末転倒、「形骸化」になりかねない恐れを含むことになります。
 
 
 
 
 
そもそも、
「形」通りに「行動」することの意義というのは、
 
 
「形」通りに「行動」しないと、
そのような「思考」をすることが出来ない、
 
ということが根本にあって、
 
 
自分の「思考」を意識的にコントロールするために、
わざわざ、
「形」通りに「行動」することを求めているのです。
 
 
 
 
言葉の通り、
「形」ばかりを重んじていても、
 
その通りに、
「形」ばかりに執着し、そこに終始してしまえば、
何の意味も果たさないのです。
 
 
「行動」と「思考」は、
両輪揃って、はじめて効果のあるもの。
 
 
 
「形」を重んじる、ことの本質を、
穿き違えないように、改めて意識しなければならないのです。