哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「自己に勝つ者」【再掲】

「自分のことなのに、
思い通りに自分を動かすことが出来ない」、
 
 
というのは、
誰でも覚えのあることではないでしょうか。
 
 
 
そして、
「自分を制する者は、全てを制する」
という言葉でも表現出来るように、
 
 
自分自身を思い通りに、
「コントロール」するというのは、
 
本当に至難の業である、ともいえるのでしょう。
 
 
 
 
 
老子の言葉にも、
 
『勝人者有力、自勝者強
 
(他人に勝つ者は力があるが、
自己に勝つ者は本当に強い)』
 
 
とあるように、
 
 
「自己を制御」することの重要性は、
古くから言われており、
 
 
誰にとっても、
「永遠のテーマ」であるといえます。
 
 
 
 
 
「自己を制御」することは、
 
則ち、
自分の「精神を支配」すること。
 
 
 
本来、
自分の「精神」は、
「自分だけのもの」のはずなのですが、
 
 
普段、何もしなければ、
 
自分の「精神」は、
「周囲の状況」に「反応」してしまうもので、
 
とても「制御」出来ているとは、
いえないのです。
 
 
 
それだけに、
「自分に甘く」なってしまっているのです。
 
 
 
当然ながら、
「自分」を「制御」出来ないのに、
「周囲」や「物事」を「制御」出来る訳もなく、
 
 
何といってもまずは、「自分」なのです。
 
 
 
 
自分の「精神を支配」することは、
 
「自分に集中」すること。
「周囲の状況」に動じてはならないのです。
 
 
 
そして、
自分が「何とか」しなければ、
他の誰にもどうにも出来るものではないのです。
 
 
頼れるのは、「自分」だけなのです。