思考と意思【再掲】
誰もが、常に何かを思考しています。
生きている限り、思考はし続け、
思考しないことはないといってもいいかもしれません。
しかしながら、一言で思考するといっても、
本当の意味で、
自分の頭で思考していることもあれば、
自分以外の他の誰かに言われたことを、
何の疑いもなく正しいものとして、
そのまま受けているだけのこともあり、
思いの外、
自分が思考するよりも、他人の意見が正しいものとして考え、
判断してしまうことが多いのではないでしょうか。
他人の意見を優先的に受けるということは、
自分以外の考えを知る、という長所がある一方で、
自分で思考することを放棄している、という危険性を孕んでいて、
思考停止に陥っている、ということでもあるのです。
自分の頭で思考しなければ、
自分の意見そのものを持てなかったり、
他人からの評価、批判されることを極端に恐れたり、
自分の言う事に、自信を持てなかったり、
見聞きしただけの情報に振り回されてしまったり、
思い切った行動に移せなかったり、
・・・
自分のことにも関わらず、
自分の意思を失わせる、ということでもあるのです。
勿論、
アドバイスや助言といった形で、
他人の意見を参考にすることも必要なことですが、
参考にすることによって、
自分の意思を失ってしまうことのないように
気を付けなければなりません。
基本的に、
自分のことは全て、自分が思考して判断するものであって、
他人が介在する余地はないのです。
思考することは、意思をもつこと。
自分の意思を持ち続けるために、
思考することを絶対に放棄してはならないのです。