思考と現実【再掲】
どうしても、
悩み事や心配事が頭から離れない時があります。
このような時、
ただ漫然と不快な気分を感じていても、何も変わりません。
しかしながら、だからといって、
そのような思考をやめるしかない、と分かっていても、
そんなに簡単に止めることが出来るものでもありません。
もしかしたら、
ずっと考え続けていれば、
やがて何かの答えが見つかるかもしれませんし、
不安に思っていた通りの出来事が、仮に起きたとしても、
頭の中で先にシミュレーションしているから、
そんなに精神的なダメージを負わずに済む、
と思ってしまっているのかもしれません。
そもそも、
この考えている、いま、という瞬間というのは、
それについての思考をしているだけであって、
その問題自体が、実際にいま起きているわけではないのですが、
この自分の中の思考を、
まるで現実のものとして感じてしまうことよって、
自分で自分の心を息苦しくしてしまっているのです。
勿論、これは、
思考の中の世界のことであって、現実のことではありません。
現実のいまのこの瞬間に、
自分が不安に思っていることは何も起きていないのです。
当然ながら、
私達はこの現実の世界で生きていて、思考の世界ではありません。
現実の世界ではどこまでいっても、いま、しか存在せず、
いましか生きられないのだから、シンプルに、
いましか出来ないことをするだけなのです。
人生とは、いまを生きること、それだけなのです。