哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

自分のイメージからの脱却【再掲】

 
私達は、
周囲の誰かに対して、それぞれについて、
何かしらのイメージを持っていると思います。
 
 
 
その人は、確かに、
そのイメージ通りの一面もあるかもしれないけど、
 
 
必ずしも、
そのような人だとも言い切れるものでもありません。
 
 
 
あくまで、
自分の思い込みによって、
作り出された一つのイメージでしかないのです。
 
 
 
 
 
逆に、
 
その人は自分のことを、
どのように見ているのでしょうか。
 
 
 
自分が自分に対して持っているイメージとは、
また異なるイメージを持っているものと思われます。
 
 
 
 
自分が知っている誰か、というのは、
 
誰一人として、
自分が思っているような人ではないのです。
 
 
 
同じように、
 
その誰かが自分を見る時も、
 
自分がイメージしているようには、
自分のことを見ていない、
 
 
ということを理解しなくてはなりません。
 
 
 
 
 
私達は、一人の人間として、
今ここに存在していますが、
 
 
それとは別に、
 
自分のイメージの中で存在し、
他人のイメージの中でも存在しているのです。
 
 
 
そして、
 
そのどちらかが正しくて、
どちらかが間違っている、
 
 
ということでもなく、
そのどれもが、自分の中の一部であって、
 
 
全てが、自分の中の一つの要素として、
存在しているのです。
 
 
 
 
 
誰もが、
 
「自分らしさ」
 
というものを意識し、
そこに拘りを持ってしまいますが、
 
 
 
それも、
自分の中のイメージの世界であり、
自分の思い込み以上の何ものでもないのです。
 
 
 
 
「自分らしさ」に拘ってしまうから、
 
自らの生き方の選択肢を狭め、
生き辛くなってしまうのです。
 
 
 
 
私達は、
あらゆるものから自由なのですが、
 
 
自分自身のイメージからも、
自由でいるべきなのです。