忘れること【再掲】
人は、
とても忘れやすい生き物です。
本当は、
数多くのことを知っているのに、
大事なことも含めて、
実にたくさんのことを忘れてしまうのです。
そして、
自分が知っていることさえ、
忘れてしまっているから、
ある意味、
何も知らないのと、
同じ状態になってしまっているのです。
例えば、
自分が本当は何者で、
何のために生きているのか、
自分の好き嫌いは、どこにあるのか、
生き方や仕事、住む環境等、何を根拠に、
自分はそれを選んできたのか、
・・・
自分自身のことにおいても、
分かっているようで、
分からないことの方が、
いろいろと多いのではないでしょうか。
勿論、
育ってきた環境の影響はありますし、
自分の中で、
確固たる答えを持っている人もいると思います。
ですが、
それも全てにおいて説明がつくものでもなく、
自分自身に対してであっても、
曖昧で、漠然とした認識しか、
持っていないのです。
私達は、自分自身のことを、
本当は知ってはいるけれども、
忘れてしまっているのです。
本当の自分、というものを
再確認するために、
わざわざ、
そのようにしているのです。
忘れることによって、
自分の本質に気が付くことが出来る、
ということなのです。