足りないもの【再掲】
私達は、
いつも何かが足りないと思いながら、
生きています。
それは、
具体的なことかもしれないし、
漠然としたものかもしれない。
そのどちらにしても、
何かを得ることが出来れば、
「未来」の自分は、
きっと満足することが出来る、
と信じており、
何かを得ていない、
「今」の自分は、
まだ満足はしていない、
ということでもあるのです。
しかしながら、
苦心して、
仮に、その何かを得たとしても、
満足する気持ちになれるのは、
ほんの一瞬だけで、
またすぐに、
何かが足りない、と思い始めてしまう。
常に、満たされることはなく、
何かを求め続けてしまうのです。
求めれば求めるだけ、
遠ざかってしまっていくのです。
私達は、
「今」を生きているのであって、
どこまでいっても、
「今」しかありません。
「今」この瞬間に、
感じていることが全てなのです。
「今」足りないものではなく、
「今」ここにあるものの存在を知る。
気が付いていないだけで、
私達は既に満たされているのです。