哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「欠けている」もの【再掲】

 
誰にとっても、
ありたい自分についてのイメージがあり、
 
それに対しての不足感のようなものを
持っていたりします。
 
 
 
 
今の自分に欠けている「何か」があるのです。
 
 
 
 
そして、
この「何か」が、私達を苦しめ、
それを解消するために、
様々な努力を試みるのですが、
 
 
仮に、
この「何か」が解消出来たところで、
 
 
また別の「何か」が欠けている感覚が、
再び沸き起こり、
 
何度解消しようとも、
ずっとこの感覚がついて回るのです。
 
 
 
 
この「何か」が欠けている感覚は、
 
実際に、
今の自分に足りていないものがあるからではなく、
 
 
 
未来の自分をイメージした時に、
 
その存在というのがあまりにも大きく、
今の自分にとっては、遥か先の存在、
というイメージを、
 
自分の中で勝手に作り出してしまっているから
によるものであって、
 
 
何をしようとも、
 
今の自分からしてみれば、どうしても、
「何か」が欠けている感覚を持ってしまうのです。
 
 
 
 
 
 
しかしながら、
私達は、今のこの瞬間を生きているのであって、
 
未来でも過去でもありません。
 
 
 
時間の流れは、未来に向かって進み、
誰もが年齢を重ねていきます。
 
 
 
未来に目を向けることも、勿論、
大切なことですが、
未来は常に、イメージの中の世界。
 
 
 
一方で、
 
今の自分、というのは、
常に、この瞬間にしか存在せず、
 
いつだって、今しかないのです。
 
 
 
ですので、
今の自分が、唯一の存在なのです。
 
 
今の自分に不足しているものはありません、 
欠けているものは何もないのです。