哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「過去」の記憶と「今」の自分【再掲】

人は誰しも、
 
自分が「苦手」とするような人とは、
付き合いたいとは思わないでしょうし、
 
「苦手」な物事に対して、
積極的にやろうとは思わないものです。
 
 
 
 
そのような「苦手」な人や物事から、
逃げ出すことが出来るのならば、
それに越したことはないかもしれませんが、
 
 
都合よく、
なかなかそうもいかないのも現実でして、
 
 
結局のところ、
「苦手」なことであっても、
正面から向き合わざるを得ないものなのです。
 
 
 
 
 
そもそも、
「苦手」というのは、
 
自分の中にある、
過去の「記憶の産物」で、
 
 
それは例えば、
 
誰かに、
「嫌な」思いをさせられたり、
何かを失敗して、
「恥ずかしい」思いをしたり、
 
というものなのですが、
 
 
 
 
その過去の「記憶」を、
今の自分の「現状」とに「紐づけ」てしまうから、
 
自分で自分を苦しめてしまうことになるのです。
 
 
 
 
 
私達は、
過去の「記憶」なしに、
生きていくことは出来ません。
 
 
過去の「記憶」があるからこそ、
今の自分がいるわけなのですから、
 
過去を否定してしまっては、いけないのです。
 
 
 
 
ですが、
私達は、
過去からの延長ではあるものの、
日々、新しく生まれ変わっているのでもあるのです。
 
 
 
ですから、
いつまでも、
過去の自分として生きることはないのです。
 
 
 
そして、
過去の自分ではないのですから、
「苦手」と感じる必要性も、最早ないはずなのです。