既存という罠
私達は、
何か新しいことやアイデアを探し出そうとする時に、
今までの自分の経験や知識、もしくは、
様々な分野から何かのヒントを得ようとします。
通常、
新しく何かを考えるにあたっては、
どのようなことでも、まずは、
既存の知識や常識がベースとなり、
新しいことを生み出すといっても、
基本的に、
その既存の枠からはみ出ることはありません。
勿論、
その情報量は多ければ多いほど、
様々なことを新しく引き出せる可能性があるのですが、
既存の考えの中に収まっていることに変わりはないのです。
いろいろなことを知っているが故に、
その知識や常識に囚われ、
自らの思考や発想に制限をかけてしまっており、
逆に言うと、
何も知らない、何も情報がないからこそ、
自由に考え、発想出来るという側面もあるということなのです。
前提となる知識や考え方が、
常に正しくて、それが当たり前だと思ってしまうことで、
見えるものも見えなくなってしまっているということを、
私達は、肝に銘じておかなければならないのです。