哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

自分の存在価値

 
誰の心にも、
 
人には何かの役割があって、
その役割をしなければ価値がない、という観念が
 
多かれ少なかれ、刷り込まれているのではないでしょうか。
 
 
 
生きるために仕事をすることが当然で、
 
何かの役に立つために、何かしらの活動をしなければ、
人として堕落してしまっている、というのも一つの考え方です。
 
 
 
 
 
しかしながら、必ずしも、
 
自分が何かの役に立つことをしているか、という自覚を
誰もが持っているかというと、決してそうでもなく、
 
 
自分が、
何の役にも立っていないことに苦しみを覚え、
 
 
何の役割も果たせていないことに、
罪悪感さえ持ってしまうのです。
 
 
 
 
 
何かの役に立つことをする、という価値観は、
生き方の一つとして、非常に重要なことではあるのですが、
 
 
その価値観に囚われてしまっているがために、
 
いま、役に立てていない自分を責め続けてしまうのです。
 
 
 
 
 
私達はまず、
 
誰の役に立たなくてもいい、という価値観を持つべきで、
 
 
いま、何の役に立たなくても、何の活動をしていなくても、
 
 
自分という存在価値は、
決して失われることはないことを知るべきなのです。
 
 
 
 
そうして、
自分の存在価値を自分で認識することではじめて、
 
自分がやるべきこと、自分の役割に気が付くことが出来るのです。
 
 
 
自分というのは、まず、
自分のためだけに生きるのであって、
誰かの役に立つ必要は全くない、という許可を自分に与えるのです。