哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

悩むことを諦める

 
誰もが、様々な悩みを抱えています。
 
 
 
一言に、悩みといっても、
解決出来るものもあれば、そうでないものもあって、
 
 
解決出来るものに関しては、
解決することさえ出来れば、悩みは解消されますが、
 
 
解決出来ないもの、とりわけ、
自分ではどうすることも出来ない問題については、
 
 
どれだけ悩もうが、その悩みに終わりはありません。
 
 
 
 
悩むことによって、問題が解決するのであれば、
いくらでも悩むでしょうが、
 
 
それをしたところでどうにもならないのであれば、
悩む必要はないのです。
 
 
 
悩むことをやめることが必要なのです。
 
 
 
 
私達の生きるこの世界には、
常に様々な自然現象が起きていて、
 
 
天候の変化や季節の変化というのは、
ごく当たり前のように起きるわけですが、
 
 
これらの一つ一つの現象が起きることに対して、
誰もがそのことに関して悩むことはないと思います。
 
 
 
 
これと同じように、
 
私達にとってどうにもならない問題というのも、
少なからず、当たり前のように存在するのであって、
 
 
そのことに、心を煩わせる必要はないのです。
 
 
 
 
 
しかしながら、
 
このように悩んでもどうにもならないと、
はっきりと分かっていても、
 
 
それでも悩むことをやめられないのも、また、
人間の性なのかもしれません。
 
 
 
悩むことをやめないのは、
その問題を解決することを諦めていない、からであり、
 
 
問題解決を諦めないのは、
問題から逃げてしまう自分にはなりたくない、
 
と心のどこかで思ってしまっているからなのです。
 
 
 
 
解決を諦めることで、
消極的な自分自身になることを恐れてしまっているのですが、
 
 
それが決してネガティブなことではなく、
 
 
解決が出来ない、ということをはっきりと理解した上で、
 
積極的な意志をもって、諦めることもまた必要なことなのです。
 
 
 
 
 
私達には、
まだまだ多くの解決出来ない悩みに溢れています。
 
 
 
そして、
その悩みの全てが解決出来るものではないのですから、
はっきりと、悩むことをやめることが必要なのです。
 
 
それを、自分の意志で決めるのです。