哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

影響のちから

 
私達の誰もが、
一人の人間として成長し、生きていられるのは、
 
周囲や環境から得られる影響のおかげです。
 
 
 
赤ちゃんの頃はもとより、
母親の胎内にいる頃から、すでに、
周囲の影響を受けて育つという事実はよく知られているところであり、
 
 
成長する過程での周囲からの影響というのは、
無視することの出来ない、とても重大な問題なのです。
 
 
 
もっと言うと、
 
人格形成、生き方、成長、さらにいえば死に至るまでの人生の全てが、
周囲からの影響によって成り立つものだと
理解した方がより正しいと言えるでしょう。
 
 
 
 
自分の人生が、
 
幸福になるか、不幸になるか、
知識や経験が多くあるのか、そうでないか、
性格が温和なのか、粗暴なのか、
 
 
これらの全ても、周囲から受ける影響次第です。
 
 
 
それだけ、
周囲の影響というものは、計り知れるものではなく、
人生における全ての鍵とでも言えるのです。
 
 
 
 
また、
 
自分がこのような人間である、と、
自分でイメージする自分の姿は、必ずしも、
 
 
自分の意志だけでそうなったわけではなく、
周囲の環境からそう形作られたものでもあるのです。
 
 
 
 
ですので、反対に、
 
自分の中で、
性格を直したい、心の未熟なところを直したい、
ダメな自分のままでいたくない、
 
 
といった悩みを持っていることも、多々あるかと思いますが、
 
 
そういう時においても、
周囲の影響という力によって、改善させることも出来るのです。
 
 
 
私達は、弱い生き物であるが故に、
自力だけではどうにかすることも難しいことの方が多いのですが、
 
 
それでも、
周囲の力を利用することによって、
問題を解決することも出来るのです。
 
 
 
 
 
 
私達には、
自分で自分の周囲を選ぶことが出来る自由があります。
 
 
 
親を選ぶことは出来ませんが、
 
どういう知識を得るのか、どういう仲間を作るか、
どの様な場所に住むか、どんな仕事に就くか、何を食べてどの様に生きてくか、
 
 
自分で選択出来るチャンスがあるのです。
 
 
 
自分の幸福のために、しっかりと環境を選んで生きること。
 
 
今からでも遅くありません、
ただ流されたままに生きていくのは、もうやめるべきなのです。
 
 
 
いつ何時も、
なによりも自分のために、環境を選ぶことをやめてはいけないのです。