哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

怒りの原因

 
人間関係において、
 
 
自分が善意でやった行為なのに、
逆に、相手を怒らせてしまったり、
 
 
同じように、
 
自分が、
相手の善意を受けながらも、それに反して
怒ってしまうことがあると思います。
 
 
 
 
 
善意でやったことを、
真逆の状態で返されてしまうのですから、
 
 
返された側の怒りや苦しみは、
本人以外には計り知ることは出来ないでしょう。
 
 
 
 
 
受けた苦しみに対しては、
相応の苦しみでもって返したい、と思うところですが、
 
 
それが、
賢明な判断ではない、ということも、
誰もが認識しているものだと思います。
 
 
 
 
 
そもそも、
怒りというのは、一過性のもので、
 
そのことに関する様々な思考も、
その瞬間に沸いたものに過ぎません。
 
 
 
また、
自分と相手の人とは、
異なる人間なのであり、
 
その思考も感情も、違っていて当然なのです。
 
 
 
 
たまたま、今回、
相手の意に沿わないことが起きてしまっただけであって、
 
 
時と場所が変われば、
 
全く逆のことを、
自分が相手に対して行う可能性もあるのです。
 
 
 
 
決して、
自分のことを否定されたのではなく、
自分の行為が、相手の意に沿わなかっただけのこと、
 
 
相手の解釈が、
自分と異なるだけのことに過ぎないのです。
 
 
 
 
自分に向けられた思考や感情が、
 
それが、
そのまま自分の人間性を表現しているのではない、
ということを理解していなければなりません。
 
 
 
相手の不興を買ってしまったからといって、
 
その通りに、自分を評価したり、
自分のことを自分で否定したりしてはいけないのです。
 
 
 
 
 
他人のことを、
 
自分と同じ目線で見ようとするから、
怒りを覚えるし、苦しくなるのであって、
 
 
自分と他人は、
そもそも何から何まで違うのです。
 
 
自分と同じ目線で見ようとしてはいけないのです。