哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

腹を決める

 
誰の人生においても、
様々な不運や困難に見舞われるものです。
 
 
 
時には、
その出来事に翻弄され、
自分がどうするべきなのか、
 
迷ったり悩んだり、
自分を見失ってしまうことあるでしょう。
 
 
 
 
困難を目の前にして、
迷ったり悩んだりしてしまうのには、
 
 
自分の中で、
覚悟が出来ていないから、
腹が決まっていないから、
 
 
ということがあります。
 
 
 
 
 
江戸時代の禅僧、良寛和尚の言葉に、
 
 

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候、
死ぬ時節には死ぬがよく候、
これはこれ災難をのがるる妙法にて候

 
というものがあるのですが、
 
 
これは、
 

災難にあったら、
慌てず騒がず災難を受け入れなさい。
死ぬ時が来たら、静かに死を受け入れなさい、
これが災難にあわない秘訣です

 
ということを意味しているものです。
 
 
 
 
 
どうにも受け入れ難い現実があっても、
 
とにかく、
腹を決めて、現実を受け入れない限り、
どうすることも出来ず、
 
 
逆に、腹さえ決めてしまえれば、
 
どんな逆境があろうとも、
必ず、何とかすることが出来るのです。
 
 
 
 
しかしながら、
腹を決めるということは、
簡単なようで難しいもの。
 
 
 
受け入れ難い状況を受け入れるしかなく、
 
それは、
 
今までの自分を捨てる、
ということでもあるのですから。
 
 
 
 
 
何があっても、
受け入れる覚悟だけはしておく、
 
腹を決めて、現実を見捉えるのです。
 
 
 
 
私達にとって、
今こそが唯一の時であり、全てなのですから、
 
目の前の今をしっかりと生きるのです。