優越感
心の中ではよくない、
と分かっていながらも、
人を見下していることはないでしょうか。
自分の方が、優れている
自分の方が、賢い
自分の方が、美しい
自分の方が、強い
自分の方が、・・・
一般的には、
自分よりも
弱い立場の人(社会的、経済的等)に対して、
行われることが多いのでしょうが、
別に見下すのには、
年齢や立場、性別等も一切関係なく、
それは、
会社の上司だろうが、
取引先の相手だろうが、
学校の教師だろうが、
有名人、著名人だろうが、
どこの誰であろうと、
見知らぬ人であろうと、
全ての他人が対象なのです。
ですが、
自分が誰かを見下している一方で、
同じように、
自分も誰かに見下されているのです。
そして、自分が、
誰も見下すことをしなかったとしても、
自分を見下そうとする誰かは、
必ずいるのです。
人を見下す、ということは、
自分が優位にいる、
という気分でいることが重要で、
実際に、
人より優位な状況にいるかどうかは関係ありません。
そして、それは、
誰かと比較して、
人より優位にいる、優越感を得ている、
という気持ちがなければ、自分を保てない、
という自分の心の弱さの顕れでもあるのです。
つまり、
人を見下すことによって、
自分の心の弱さを
自分で認めてしまっていることになるのです。
自分の心の弱さは、
自分の価値を自分で認められないから、
に他なりません。
自分の価値を認められないのは、
自分の価値を知らないからであって、
それは、
自分のことをよく見ていないから
でもあるのです。
言うまでもないことですが、
人の価値に、上も下もありません。
本当の自分の価値をまだ知らないからこそ、
人に対する優越感を求めるしかないのです。