自分の中の問題
私達の生きる、
この世の中には、
数多くの問題が存在しますが、
自分自身の中にも、
たくさんの問題を抱えています。
私達は、自分自身に、
自分の中に問題がある、
ということは、認識しているのですが、
もうそれ以上、
自分自身の問題を見たくないので、
その自分の問題を
押し殺して、なかったことにして、
自分以外の問題に関わろうとするのです。
外側の世界の問題に関わっていれば、
自分の問題を忘れることが出来るからです。
ところが、
忘れてしまえば、
その瞬間は楽になるものの、
そこから離れてしまえば、
またすぐに、自分の問題に、
強制的に向き合わされるのです。
誰しも、
自分の中に問題が存在している、
ということを認めたくはないものです。
そこで、
はじめからなかったことにしようと、
目を背け、
自分自身を誤魔化そうとするのですが、
逆に、それによって、
自分の問題の正体が何なのか、
はっきりと見ることが出来なくなってしまうのです。
はっきりと見ないから、
問題の正体がよく分からず、
自分の想像だけで、
勝手に、問題をより大きなものに
仕立て上げてしまっているのです。
本当は、
問題というのは、
些細なことなのかもしれません。
簡単に、
解消出来るものなのかもしれません。
逆に、
問題の正体を認識することで、
今まで知り得なかった自分の一面を
知ることが出来るのかもしれません。
そして、何よりも、
自分に対する誤魔化しが、
自分を一番に傷つけてしまっているのです。
自分の中の問題をはっきりと見ること、
自分を誤魔化さないこと、
自分自身と向き合うことで、
問題の殆どは既に解消されているのです。