哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

欲望を持つ

 
私達の中からは、
絶え間なく欲望が現れます。
 
 
 
寝ることや食べること、お金や仕事のこと等、
 
生きることの全てが、
自分の欲望によって支配されているとも
言えるかもしれません。
 
 
 
 
欲望とは、
 
生きることそのものに直結しており、
その力は強大で、
これに抗うことはとても難しいものです。
 
 
 
しかしながら、
欲望のままに流されてしまうのは、
 
自分の意志で、自分自身を
コントロール出来ていないことの表れでもあり、
 
 
そのような自分は、
弱い人間であると評価し、
 
欲望を持つこと自体、
悪いことだと認識させてしまうのです。
 
 
 
 
 
一方で、
欲望とは、
生きるためのエネルギーでもあって、
 
このエネルギーがあるからこそ、
私達は今このようにして生きているわけですし、
様々なことを実現させてきたのです。
 
 
欲望が、
自分を奮い立たせ、
行動するための源泉になっているのです。
 
 
 
 
決して、
欲望自体は悪いものではないのです。
 
欲望をコントロールするための意志の強さが、
必要なのです。
 
 
 
 
 
動物は、
欲望をコントロールすることは出来ませんが、
これは、
人間との決定的な違いの一つでもあります。
 
 
 
動物は、
やりたい事を素直に行動に移しますが、
人間は、
なかなかそうはいきません。
 
 
行動する前に、必ず思考し、
実現可能性や危険性等を判断しようとします。
 
そして、
行動しても問題ないものだけを着手しようとするのです。
 
 
 
 
 
多くの人の悩みの多くに、
 
行動が出来ない、行動が遅い、
というのがありますが、
 
 
これは、
やりたい事を、素直にやろうとしない、
欲望のままに、動こうとしない、
 
という人間としての特性を、
より強く持ってしまっているからかもしれません。
 
 
 
 
 
ただただ、
欲望を抑え込んでばかりいては、
 
何も行動が出来ず、
何も実現させることは出来ません。
 
 
酷い場合は、
自分が何をしたいのかも分からなくなり、
自分を苦しめてしまうことにもなるのです。
 
 
 
 
 
自分の思った事、感じた事を、
もっと素直に実行してみてはいかがでしょう。
 
方向性さえ間違えなければ、よいのです。
 
 
 
欲望を持つということは、
則ち、生きるということなのです。