大きすぎる「器」
人は、誰もが、
「幸せ」を求めて生きています。
そもそも、
「幸せ」というのは、人によっても捉え方は様々で、
たとえ、
何か幸運な出来事があったとしても、
それを「幸せ」と受け取るかどうかは、
その人次第ということでもあるのです。
そして、
「幸せ」というのは、
いわば、
『心を満たすための「器」に、
どれだけの「水」を満たしているのか』、
ということにも例えられ、
これをいかに満たすかが、
「幸せ」かどうかに関わってくるのです。
つまり、
「器」と「水」の関係ということになります。
はじめは、
ほんの些細なことでも、
「幸せ」と感じることが出来るのですが、
次第に、それでは物足りなさを感じてしまう、
というのは、
よくある話だと思います。
これは、まさに、
「器」を大きくしてしまったが為に、
同じ「水」の量では満たされなくなってしまった、
ということを明示しており、
つまり、
「1」の「水」の量に対し、
「1」の大きさの「器」と、
「2」の大きさの「器」とでは、
前者は、満たされているが、
後者は、半分しか満たしていないことになり、
満たされる度合は、一目瞭然でもあるのです。
私達は、
他人と「比較」するばかりに、
どうしても、
他人と「器」の大きさを合わせようと、
際限なく「器」ばかり大きくし続けてしまいます。
「器」が大きくなり続ければ、
それに見合う「水」も必要で、
それによって、
いつまでも心の中が満たされず、
「幸せ」を感じることが出来ないのは、
当然のことでもあるのです。
私達は、
自分が思っている以上の、大きな「器」を
心の中に抱えてしまっているのです。
他人と「比較」してしまうばかりに、
自分の「幸せ」を見失ってしまっているのです。
「幸せ」のためには、
大きすぎる「器」は、不用なのです。