哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「想像」と「経験」の間

 
ここ近年、
自然災害をはじめとする大規模な災害や事故が、
多発してきています。
 
 
 
たとえ、
どのような災害や事故であっても、
 
準備や備えが「あらかじめ」出来ていれば、
問題は大したことにはならないのでしょうが、
 
当然ながら、
全てのことを「想定」して、
それらに備えることは出来ないでしょう。
 
 
 
そして、
発生する災害や事故、とは、
 
誰もが、
「想像」もつかないような現象、ではなく、
 
蓋を上げてみれば、そのどれもが、
「想像」の範囲を越えるようなものではないのです。
 
 
 
 
「想像」の範囲内、「想定内」であれば、ある程度、
対応に向けての備えがあってもよさそうな
気もするのですが、
 
 
「想像」だけで、
「経験」したことがなければ、
 
 
全てにおいて、
具体的な行動に落とし込むことは困難で、
 
 
 
つまり、
どれだけ「想像」しようとも、
一度でも「経験」したことに敵うことはないのです。
 
 
 
「想像」と「経験」の間には、越えることの出来ない、
大きな「差」があるということなのです。
 
 
 
 
日頃から、
私達は、数多く様々なことを「想像」します。
 
 
そして、
その「想像」した内、実際に行動して、
「経験」になったことというのは、ほんのわずかに過ぎません。
 
 
これは、「想像」することに比べて、いかに、
「経験」することが難しいのかを意味しているのでもあり、
 
 
この点からも、
「想像」と「経験」の間には、
大きな隔たりがあるということなのです。