哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「幸せ」の基準

 
私達は、以前の自分より、
 
状況がよくなったり、
思い通りになったり、
やりがいを感じたり、満たされたり、
することで、
 
「幸せ」を感じるもので、
 
 
つまり、
「幸せ」とは、
 
過去の自分の状況との比較による産物、
でもあるのです。
 
 
 
 
そして、
とても満たされた環境にいて、
他人から見れば、
とても「幸せ」ともいえる人であっても、
 
 
その人はその人なりに、
更にその上の「幸せ」を求める、ものであって、
「際限のない」ものでもあるのです。
 
 
 
 
一方で、
「幸せ」を求める、ということは、
 
自分が「幸せ」ではない、
という思いがあるからこそ生じるもので、
 
 
自分が「幸せ」である、
ということを、
自ら否定している、とも言えるのです。
 
 
 
 
 
「幸せ」の基準は、人それぞれで、
 
それは、
絶対的な基準があるわけでもなく、
他人と比較して決まるものでもなく、
 
 
常に、
自分の中にしかないのです。
 
 
 
 
自分が、
満たされた状況にいようがいまいが、
関係なく、
 
 
「幸せ」と思えば、「幸せ」であって、
そうでないと思えば、そうでないのです。
 
 
 
自分の中に、
「幸せ」を許可するのかどうか、
 
自分が決めるだけなのです。