哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「弱さ」を知る

精神的な強さというのは、
何を行うにしても、特に大事なことです。
 
 
ですが、
誰もが強くあるわけでもなく、
反対に、弱い人もいて、
 
そして、その弱さが故に、
様々な困難に対し、
立往生してしまうこともあるのです。
 
 
弱さの原因は、
元々の気性によるものなのか、もしくは、
何かトラウマとなるようなきっかけがあったのか、
 
様々なことが考えられますが、
 
いずれにせよ、
弱いままでいることの弊害は、
重大な問題でもあるのです。
 
 
それは、
困難に直面するたびにいつも、
「逃げ」の姿勢を取ってしまう、
ということにあります。
 
 
世の中は、
様々な人との関わりあいで成立し、
誰しも、他の誰かと、
何かしらの関係を持たざるを得ません。
 
 
そして、
そこには様々な「約束事」が発生し、
それを守ることで、
円滑な人間関係を築けるのですが、
 
精神的に弱いと、
何かの問題が発生しただけですぐに、
「逃げよう」という意識が働いてしまうのです。
 
 
勿論、本人としても、
そのようなことは望んでいるわけではなく、
事の重要性は認識しているのですが、
 
 
自分にプレッシャーがかかった途端、
 
「約束を守るために行動する」、
ではなく、
「約束を破るための言い訳を考える」
ということに、
 
思考の「ベクトル」を向けてしまうのです。
 
 
 
この「ベクトル」が諸悪の根源で、
 
これは、
「自分のことを信用していない」から、
でもあるのです。
 
 
「いつも逃げようとする自分」、
「弱いままの自分」、

を自分でそのまま認めてしまっているからなのです。
 
 
「ありのままの自分」を認める、
これ自体は悪いことではないのですが、
 
そのような「自分を認識」した上で、
「何もしない」ままというのは、
話が別なのです。
 
 
「認識していない」ことに対しては、
どうすることも出来ませんが、
 
「認識している」ことに対しては、
何かしら出来るはずなのです。
 
 
自分の「弱さ」を知ることが出来たのなら、
それはもはや、「弱さ」ではなくなるのです。