哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

判断と意思

人生は判断の連続。
 
「正しい、正しくない」、
「やる、やらない」
といった判断は、
 
常に自分が行うわけなのですが、
その判断の仕方によっては、
遠回りしてしまったり、余計な苦労をすることにもなり得ます。
 
 
判断については、
「主観的」もしくは
「客観的」の側面がありますが、
 
自分の考えそのものである「主観的判断」では、
「自分の知識や経験、性格」が元になり、
場合によっては、
その時の「感情や気分」にも左右されたりすることもあります。
 
あくまで個人ベースの見方なので、
偏った見方になりやすく、
 
 
それに対し「客観的判断」は、
自分以外の複数の他者の考えや事実、データ等に基づいたものなので、
「主観的判断」に比べると偏りは少ない。
 
説得力を持ちやすく、正しいものと感じられるので、
普段の日常やビジネス等での場面において、
判断の根拠とされるのは、
至極当然のことでもありましょう。
 
 
 
しかしながら、
物事が全て「客観的判断」で通用するかと言うと、
そこまで単純ではないのもまた事実です。
 
 
「客観的判断」というのは、その性質上、
保守的で無難、前例を重視しがちなものなのですが、
  
例えば、
どうにも困難な状況において、
状況を劇的に変化させなければならないような場面では、
個人の強い「主観的判断」が必要になるのです。
 
 
これは
「いい、悪い」や「正しい、正しくない」
というような「判断」というよりもむしろ、
 
「自分がこうする」
という確固たる「決意」や「勇気」そのものなのです。
 
 
何事も、最終的な判断を下すのは自分なのであり、
判断をするよりも何より、
「自分はこうする」
という自分自身の強い意思が最も大事なのです。