哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

「感情」と「行動」の不一致

 
自分の「感情」は、
自分自身が作り出しているものであって、
 
 
外側から、
何かしらの影響があったとしても、
 
 
それは「間接的」なものに過ぎず、
 
 
最終的に、
どのような「感情」を持つかどうかは、
 
 
あくまで、
自分が決めているのです。
 
 
 
 
 
ですので、
 
 
「不安」や「後悔」といったことも、
漏れなく、
自分自身が生み出しているもので、
 
 
その原因の一つには、
 
 
自分の、
「感情」と「行動」の不一致、
というものが、大きく関与しています。
 
 
 
 
例えば、
 
 
『やるべきことをやらない』、
『やった方がいいと思ったのにやらない』
 
 
といったことについて、
身に覚えのある方も多くいらっしゃるかと思います。
 
 
 
 
これらは、
内心では、やるべきだと、
自分で「認識」しておきながらも、
 
 
その通りに、
「行動」に移さなかった、
ということで、
 
 
「感情」と「行動」に、
「乖離」を生じさせてしまっているのです。

 
 
 
 
私達は、
「思った」こと、「感じた」こと、「考えた」ことを
そのまま自由に「表現」することで、
 
 
自分自身という存在を
作り上げてきたのです。
 
 
 
 
言い換えれば、
 
 
自分の「思考」や「感情」は、
「行動」に移すことによって、
 
 
はじめて意味のあるもの、
となるのです。
 
 
 
 
今の私達は、あまりにも、
不自然に「行動」を抑えてしまっている
ような気がするのです。
 
 
 
もっと素直に、
自分の「感情」に従った「行動」をしても
よいのではないでしょうか。
 
 

「後退」する「勇気」

 
私達は、常に、
何かしらの「選択」
をしなければなりません。
 
 
 
そして、時には、
 
厳しい「選択」に
迫られることもあるのですが、
 
 
そのような場合においても、
 
 
例外なく、
「決断」をする必要があるのです。
 
 
 
 
 
 
未来は、
予知できません、
 
 
ですが、それでも、
 
 
「リスク」を冒してでも、
前へ「進む」べきか、
 
それとも、
「万が一」を考慮して、
「退く」べきか、
 
 
「決める」必要があるのです。
 
 
 
 
 
そして、
 
 
『必ずしも、
思い切った「選択」が出来る人が、
「成功」出来るわけではない』
 
 
 
というのが、
また一つの真理でもあって、
 
 
「後退」することも、また、
一つの「選択」でもあると言えるのです。
 
 
 
 
 
 
自分の人生を、
「生きる」ためには、
 
 
とにかく、
「前に進む」ことばかりを、
考えがちになりますが、
 
 
必ずしも、
それだけが道ではありません。
 
 
 
あえて、
「後退」する、
 
という道もあるのです。
 
 
 
 
 
繰り返しになりますが、
 
 
「後退」することも、
一つの「選択」なのです。
 
 
 
そして、
その「選択」を採ることも、
一つの「勇気」なのです。
 
 

「失敗」で終わらない

 
自分なりに、
いろいろな努力をしていても、
 
 
なかなかうまくいかなかったり、
思うように結果を得ることが出来ない、
 
 
ということは、
よくあることだと思います。
 
 
 
 
「やり方」そのものがよくなかったり、
「タイミング」が悪い、
等、
 
 
「失敗」の原因は、
様々にあるのですが、
 
 
 
その「失敗」を、
 
「失敗」のまま、
で終わらせてしまってはいませんでしょうか。
 
 
 
 
「失敗」のままで、
終わってしまっては、
 
 
状況は、
何も好転することはないのです。
 
 
 
 
 
 
そもそも、
私達の「目的」は、
 
 
「成功」することにあって、
「失敗」することではありません。
 
 
 
 
「失敗」は、
 
「成功」するための、
一つの「プロセス」であり、
 
 
とにかく、最終的に、
「成功」を得られればよいのですから、
 
 
何度でも、
「失敗」はしてもいいのです。
 
 
 
 
ですが、
 
「失敗」を「失敗」のままで、
終わらせてはいけないのです。
 
 
 
「失敗」の中には、
 
「成功」するための「ヒント」が、
必ずあるのですから、
 
 
簡単に、
終わらせてしまってはいけないのです。
 
 

「ネガティブ」は必然

 
人生は、
 
自分の「感情」によって、
左右されているとも言えます。
 
 
 
何事を行うにおいても、
 
 
恐れや不安、
「ネガティブ」な気持ちでいては、
 
 
良い「結果」を得ることは難しい、
とも言われています。
 
 
 
 
 
ところがですが、
そうは言っても、
 
 
いつでも「ポジティブ」にいる、
ということも
 
 
実際のところ、
現実的なことではなく、
 
 
人である以上、
 
どうしても、
「ネガティブ」な気持ちから、
解放されない時もあるのです。
 
 
 
 
 
そもそも、
私達にとって、
「ネガティブ」でいる、ということは、
 
 
それは、
「生きる」ために必要なこと、
 
 
だからこそ、
引き起こされるものであるわけですので、
 
 
「ネガティブ」とは、
心の必然の動きなのです。
 
 
 
「ネガティブ」になれる、のだから、
「ポジティブ」になれる、のであって、
 
逆もまた然り。
 
 
 
「ネガティブ」でい続けることも、
「ポジティブ」にい続けることも、
 
 
私達には、出来ないのです。
 
 
 
 
自分が、
『「ネガティブ」な思考の傾向にある』、
 
 
と思っている人であっても、
必ず「ポジティブ」でいる時もあるのです。
 
 
 
 
「ネガティブ」な気持ちは、
 
それは、そのまま、
受け止めればいいだけのことなのです。
 
 

正しい「選択」

 
私達は、
「選択肢」があるからこそ、
「迷って」しまい、
 
 
それによって、
何も出来ず、
前に進めなくなってしまうことがあります。
 
 
 
 
「選択肢」は、
 
言い換えれば、
「可能性」でもあり、
 
 
「可能性」があるから、
「迷う」のでもあるのです。
 
 
 
 
 
私達は、時として、
 
 
何の「選択」が、
「正しい」のか、そうでないのか、
 
 
ということに、
囚われてしまいます。
 
 
 
勿論、
 
より良い「結果」を得るために、
必要な「選択」をするのが、目的です。
 
 
 
ですが、
未来はどのようになるのかは、
誰にも分かるものではない。
 
 
 
 
それは、
 
自分が、
採らなかった「選択」の「結果」が、
 
どのようになるのかは、
永久に分かるものでもなく、
 
 
自分が、
採った「選択」が「正しい」、のかすら、
それも判別できるものではないのです。
 
 
 
 
ただし、
 
自分の「選択」が「正しい」、と、
 
主観的に思うことは、
誰にでも出来るのです。
 
 
 
 
自分が「正しい」と判断して、
「選択」したことを、
 
 
自分の「意志」と、「行動」によって、
 
 
その「選択」の正しさを、
自分に対して「証明」することは出来るのです。
 
 
 
 
 
 
何を「選択」するのかは、
全て貴方の自由です。
 
 
 
そして、
その「選択」は全て、
「正しい結果」になるのです。
 
 

全ては必要な「経験」

 
自分の身の回りのことは、全て、
自分が選び、作り出してきたものです。
 
 
 
全ては、
「自己責任」なのです。
 
 
 
 
そして、
何か自分にとって、
良くない「結果」が起きたとしても、
 
 
それも、
「自己責任」であるということに、
変わりはありません。
 
 
 
 
思うように上手くいかなかったり、
失敗したことに対して、
 
 
自分のせいだ、
自分が悪い、
 
 
と、
自分で自分を卑下したり、
自分の判断や行動を、
必要以上に、悔やんでしまうこともあります。
 
 
 
そして、
自分に、
過失や非があったからこそ、
 
 
自分を悪者扱いにすることでしか、
その先を進むことは出来ないのかもしれません。
 
 
 
ですが、その一方で、
 
その「思い」を
いつまでも払拭出来ないでいることで、
行動を阻害することにもなるのです。
 
 
 
勿論、
忘れてしまうのが、
ベストなのかもしれませんが、
 
 
それほど都合よく、
簡単に払拭することが出来るものではないでしょう
 
 
 
 
そもそも、
その「思い」を、
消せることは出来ないかもしれませんし、
 
 
無理矢理にでも、
その「思い」と、
折り合いをつけようとすれば、
 
 
逆に、
苦しくなるだけなのです。
 
 
 
 
寧ろ、
 
その「思い」があるからこそ、
今の自分が存在しているわけなのですから、
 
 
 
何を選択し、
どのような行動をとったとしても、
 
 
それらの全てが、
 
貴方にとっての必要な「経験」である、
ということに集約されるのです。
 
 
 
上手くいかないことや、
失敗したことに、
大小の差はありません。
 
 
 
それらも、
ただの「経験」の一つに過ぎないのです。
 
 

自分にとっての「成功体験」

 
自分に自信のない人や、
自己肯定感の低い人、
 
自分で、
自分を認めてあげられない人にとっては、
 
 
自分自身を納得させるために、
 
 
「成功体験」という、
客観的な「証明」や「根拠」が、
必要とされています。
 
 
 
 
勿論、
そうでない人にとっても、
 
 
この「成功体験」を重ね続けることは
大事なのですが、
 
 
 
誰にとっても、
「成功」の内容や、大きさに関係なく、
 
 
「成功」したこと、
うまくいったこと、
思い通りに出来たこと、
やり遂げたこと、
等、
 
 
少なからず、
「ある」わけでして、
 
 
「成功」したことのない人は、
一人も存在しないはずなのです。
 
 
 
 
単に、
自分が「成功」している、
 
という
「視点」を持っていないだけのことなのです。
 
 
 
 
「誰にとっても当たり前のこと」、だったり、
「他人の方がもっと上手」、だったり、
「自分が特別なわけではない」、
等、
 
 
 
他人の「成功」は、
認めているのに、
 
 
自分のことになると、突然、
認められなくなる。
 
 
 
 
自分が、
「どう思うか」
 
 
が大事なのであって、
 
 
他人と「比較」する必要は、
全くないにもかかわらず、なのです。
 
 
 
 
 
他人と「比較」し続ける限り、
 
 
自分の「成功」や、
自分の良いところは、
 
 
何も見えなくなります。
 
 
 
 
 
ですので、
 
もういい加減、
他人のことばかりを見るのをやめましょう。
 
 
もっと自分を見るのです。
 
 
 
本来、
自分の良いところや、
「成功体験」は、
 
 
数限りないほどに、
持っているのですから。
 
 
 
もっと、
自分を認めてあげましょう。
 
 
 
 
貴方は、既に、
「成功」している人、なのですから。