哲学的思考~Philosophical Thinking

~よりよく生きるために、自分自身を見つめ直す~

物事の「二面性」

物事には、
全て「二面性」が存在します。
 
 
いわゆる、
「陰」と「陽」の関係です。
 
 
これは例えば、
「男性」と「女性」、
「知識」と「実践」、
「常識」と「非常識」、
「ポジティブ」と「ネガティブ」、
「プラス」と「マイナス」、
「メリット」と「デメリット」、
 
 
等々、
様々な事柄に対して、
常に、「相反する性質」が存在するのです。
 
 
 
そして、
何か物事に当たる時、
 
私達は、それぞれ「反する側面」が、
存在することを知りながらも、
 
 
どちらか一方のみを
「正しい」ものと「信じ」、
もう片方の要素から「目を背き」、
 
「偏った判断」を
行いがちになってしまうのです。
 
 
もしかしたら、
自分が「偏った判断」をしていると、
内心では「疑い」を持つこともあるのですが、
 
 
それでも、
「信じているものしか、認めたくない」
という気持ちもどこかに存在し、
 
 
それが、
人の「弱さ」であり、
 
 
この「弱さ」が故に、
物事がうまくいかなくなる、
 
ということは、
よくあることだと思うのです。
 
 
 
そして、これは、
逆の視点から言うと、
 
 
「相反する事さえも受け入れる」、
ことが出来れば、
 
物事を円滑に進ませることが出来る、
とも言えるのです。
 
 
 
自分が「絶対に正しい」、
と思った時ほど、要注意で、
 
 
そのような時こそ、
その「反対にあるものの存在」を
意識しなければならない、
 
ということなのでしょう。
 
 

「努力」の仕方

物事というのは、
 
元となる「原因」があって、
はじめて「結果」が発生します、
 
 
逆に言うと、
 
何かの「結果」を得るのであれば、
その為の「原因」が必要となるのです。
 
もしくは、
「条件」を整える必要がある、
ともいえます。
 
 
 
多くの人が、
何かしらの「結果」を得たい、
と、考えていると思います。
 
 
 
そして、
そのためには、
頭で「考える」だけではダメで、
 
「努力」であったり、
「リスク」をとらなければならない、
 
「行動」が大事である、
ということも認識しているでしょう。
 
 
 
 
ところが、
たとえ同じ「努力」をしたところで、
 
 
思うような「結果」を
得られる人と、そうでない人とに、
分かれてしまうのも「事実」で、
 
 
それは、
好き嫌いや得意不得意、
思考や行動パターンといった、、
 
 
人それぞれにある、
「個性」の違い、
 
が大きく影響してしまうからなのです。
 
 
 
つまり、
そもそも「個性」が違うのだから、
 
 
同じ「努力」をしたところで、
同じ「結果」を得られる保証は、
どこにもないのです。
 
 
 
 
どんなに素晴らしいやり方であっても、
万人に通用するものは、
ほぼ皆無で、
 
 
自分に「合わない」ものは、
どうしてもあるのです。
 
 
そして、
自分自身が変われば、
過去の自分に合っていたやり方も、
合わなくなるのも道理なのです。
 
 
ですので、
「努力」の仕方そのものを
常に模索し続けることも必要なのです。
 
 
 
やり方に「絶対」は、なく、
 
あくまで、
「目的」を果たすための「手段」
に過ぎないのです。
 
 
 
くれぐれも、
「手段」が「目的」
 
となってしまわないように、
意識していかないといけませんね。
 
 

「常識」と「非常識」

今、「常識」だとされている
全てのことは、
過去には、「非常識」なことであり、
 
 
これらは、
過去の成功者、偉人達による 
「非常識への挑戦」によって、
 
「常識」なものとして、
社会に浸透されてきたものなのです。
 
 
 
そして、
この「非常識への挑戦」
によって、
 
 
何かしらの「価値」を見出し、
社会に提供することが出来れば、
 
 
それは、
「成功」とも言えるものなのです。
 
 
 
 
そもそも、
「非常識」とは、
 
「常識」と認識されている、
「範囲外の全て」のことで、
 
今、考え得る様々なことの、
更にその「外側」にあるものです。
 
 
 
私達は普段、
どうしても「常識」の範囲内において、
思考するものなので、
想像しにくいところもあるのですが、
 
 
今の「常識」の範囲の外で、
新たに創造されるものというのは、
凡そ「無限」にあるものであり、
 
 
 
それは則ち、
私達にとって、
「成功」する可能性は、「無数」にある、
 
ということも意味しているのです。
 
 
 
 
過去の成功者や偉人というのは、
漏れなく、
 
「非常識への挑戦」
をし続けた人、なのです。
 
 
 
そして、この
「非常識への挑戦」
は、何も特別なものではなく、
 
 
誰もが、
その「意志」さえあれば、
「挑戦」する「権利」を「行使」出来るのです。
 
 
 
何事もやってみなければ、分からないもの。
 
 
まずは、とにかく、
「思った」通りに、
「行動」してみるしかないのです。
 
 
「困難」や「リスク」は、
当然ながら、つきまとってくるものですが、
 
 
そこに囚われて「行動」出来ない、
というのは、結局のところ、
 
 
「常識」の範囲内から抜け出せていない、
ということでもあるのです。
 
 
 
 
今の「常識」は、
過去の先人によって創られたものですが、
 
これからの「常識」は、
今を生きる私達が創るのです。
 
 
そして、そのためにも、
 
「非常識への挑戦」
を続けなければならないのです。
 
 

「現実」を動かすもの

物事は全てが、
「表裏一体」です。
 
 
それは、例えば、
 
「チャンス」と「ピンチ」というのも、
「表裏一体」の関係で、
 
 
【チャンスは、困難の顔をして現れる】
とも表現される通り、
 
 
「困難」や「ピンチ」のないところに、
「良い縁」や「チャンス」は巡ってこない、
 
ということなのです。
 
 
 
そして、
「困難」や「ピンチ」にしろ、
「良い縁」や「チャンス」にしろ、
 
 
これらは、
「現実を動かそう」とすること、
つまり、
 
 
「行動」することで、
はじめて「事象」として、
起きるものなのです。
 
 
 
逆に言うと、
「行動」しなければ、
何も「事象」は起こすことは出来ず、
 
 
 
それは結果的に、
 
「チャンス」や「良い縁」を、
自ら「放棄」していることにもなるのです。
 
 
 
 
更に、
 
【前進しない者は、後退していく
ゲーテ)】
 
の言葉にもあるように、
 
 
 
「前進」すること、則ち、
「行動」しなければ、
 
「後退」するばかりで、
「現状維持」することも出来ない、
 
ことを意図しており、
 
 
 
これは、
「変化」や「悪い結果」を恐れて、
「無難に」、「何もしない」
 
 
ということが、
最も取ってはいけない「選択肢」、
であることを意味しているのです。
 
 
 
 
「行動」の一つ一つについては、
「大小」の違いはあまりなく、
 
 
一つの「行動」が、
次の「行動」に繋がる、
 
という「連鎖」を生み、
 
それが、
「チャンス」や「良い縁」となり、
 
結果的に、
「事象」を動かすことになるのです。
 
 
 
まずは、
「出来ること」から、
「行動」してみる。
 
 
その小さな「挑戦」が、
大きな「変化」を引き起こすことに繋がるのです。
 
 

「複利計算」にみる人の成長②

先日、
【「複利計算」にみる人の成長】
というテーマで、
 
「積み重ね」の重要性について、
言及しました。
 
 
これに関連して、
以下の様な「捉え方」もある、
ということを追記したいと思います。
 
 
※ お金を例にしていますので、
投資寄りの考え方になるのですが、
「積み重ね」の影響力がいかほどか、
という点で捉えていただければと思います。
 
 
 
では、質問です。 
-----------------------
お金を受け取るに当たって、
 
①【一日ごとに倍になる1円硬貨
(期間は1ヶ月)
を毎日もらうのと、
 
②【現金1億円】
を即金でもらうのと、
 
どちらを選びますか。
-----------------------
 
①について補足すると、
 
1日目は、1円、
2日目は、2円、
3日目は、4円、
4日目は、8円、
 
と「毎日」、「倍々」になる計算で、
これを「1カ月」繰り返します。
 
-----------------------
 
そうすると、
①の場合、
 
21日目で、1百万円、
28日目で、134百万円、
31日目では、10億円、
 
 
という結果になり、
 
 
31日(一カ月)というスパンで考えた場合、
②の金額とは、全く比較にならないのです。
 
 
 
仮に、①の金額を、
【1円】ではなく、
【0.1円】だとしても、
 
31日目には、1億円となるので、
 
 
 
いかに、
「小さな積み重ね」だとしても、
 
 
時間を経ることで、
「大きい影響」となるということが、
お分かりになるかと思います。
 
 
 
「継続は力なり」の言葉の通り、
 
「やり続ける」ことの力は、
計り知れないところでもあるのです。
 
 

「複利計算」にみる人の成長

「やり続ける」ことの重要性
については、
 
誰もが認識しているところ
であるかと思いますし、
 
 
この場でも何度も取り上げている、
大事なテーマの一つでもあります。
 
 
 
そして、
どのような成功者であっても、
 
人知れず「積み重ねている」ものが、
必ずあるわけでして、
 
 
反対に、
「積み重ねている」ものがないのに、
「成功する」ことはない、
 
とも言えるのです。
 
 
 
 
 
よくある成功習慣のテーマの一つに、
 
 
人の成長を「複利計算」で表現する、
というものがあります。
 
 
『毎日、今の自分よりも、
【1%】ずつ成長したら、
どのようになるか』
 
 
というものでして、
ご存じの方も多いかと思います。
 
 
-----------------------
今の自分を【1.00】とした場合、
これに、【1%】を乗じることによって、
 
翌日には【1.01】となります。
 
更に、【1%】ずつ乗じる、
ということを繰り返すことで、、
 
30日後、 【1.35】
90日後、 【2.45】
180日後、【6.00】
365日後、【37.78】
 
となるのです。
-----------------------
 
 
これは、
1年間、間断なく「続ける」と、
 
 
最初の時に比べて、
およそ【37倍】成長した、
 
 
という結果を表しているのです。
 
 
 
 
現実的に、
ここまでのようにいくのは、
難しいのかもしれませんし、
取り組む内容によっても、
成長のスピードは異なります。
 
 
 
それでも、
 
小さな「積み重ね」が、
大きな「成果」に繋がる、
 
 
ということが、ここから、
見てとれるのではないかと思います。
 
 
 
 
そして、
もう一つ大事な点としては、
 
 
「やり始め」の時こそ、
成長の「スピード」は、「少ない」
のですが、
 
 
時間が経つにつれ、
成長の「スピード」は、「加速的に大きく」
なっていくのです。
 
 
 
「やり始め」の時は、
「成果」が出にくいものなのです。
 
 
それにも拘わらず、
 
 
「成果」が出ないからといって、
「諦めて」しまうのは、
とても勿体ないことでもあるのです。
 
 
 
 
「成果」は、今はまだ、
目には見えないかもしれません。
 
 
ですが、
 
「続けて」さえいれば、
確実に「成長」はしているのです。
 
 

「現象」を変化させるもの

自分の身の回りの状況は、
全て自分の「思考」が作り出すもので、
 
全ては自分の「責任」である、
ともいえるのです。
 
 
 
 
何かに挑戦をして、
それがうまくいかなくても、
 
 
それは、全てにおいて、
自分に「原因」があるのであって、
 
 
その「原因」となるものを
自分が「解決」しようと、
「行動」することで、
自ずと現象は変わってくるのです。
 
 
 
 
一方で、
その「原因」を「周囲や他人」に求め、
 
 
「周囲や他人に問題がある」、
と考えてしまうのは、
 
 
 
言い換えると、
「周囲や他人に依存している」
 
ということでもあり、
また、
 
 
「自分」ではなく、
「周囲」のことばかりを、
氣にしている証拠でもあるのです。
 
 
 
 
 
全ての事象は、
「自分」が作り出しているのです。
 
 
そうであるならば、もっと、
「自分」のことに、
「思考」を集中させましょう。
 
 
 
「周囲」に惑わされることなく、
「自分自身」を冷静に見ることさえ出来れば、
 
 
必ず「現象」を、
変化させることが出来るのです。